「吉凶は動より生ず」

私達はこの世に生を受けてから、徐々に行動範囲や交友関係が広まります。
その際、知らず識らずの内に、後から思えばプラスのことやマイナスなことが起こっていたことに氣付かされます。
 長崎市で萃運勢鑑定運所として運勢鑑定(所謂「占い」)のご相談を受けつつ、筆者自身が常に考えさせられることです。

 さて、
今回は先人の著した書の文言を紐解きながら、表題の言葉の意味合いを考えましょう。

 「吉凶は動より生ず」

「吉凶は動より生ず」
 吉も凶(後述します)も人が行動することによって起きる。
裏返せば、動かなければ吉も凶も起こりえないことになります。

「動とは變化をさす。」
 動くことは、それまでの位置から変わるわけですから、人の置かれている状況が当然変わってきます。

凡そ 
 身の安危
 家の存亡
 國の興敗
を始め
 財産の増減
 計算の損益
 相場の騰落
 天候の晴雨
等皆動に據る。

 上記のことは人が動くことから、遭遇することです。

時は間断なく動く
 間断なくとは、絶え間なく続く様、のこと。
太陽の公轉と地球の自轉は久遠*に止まず。
 久遠*=時が無窮なこと。永遠。

人、静まらんと欲すれども深夜眠りて尚動かざるを得ず。
諸行無常とは之を謂う。

 どんなに寝相の良い人でも、必ず寝返りを打つことがあります。

天地自ら動き
 大氣之を通ず。

 わたくしたちの存在する地球は、自転・公転することでわたくしたちが知らぬ間に動いていますが、それを認識することが普段はありません。それに従い大氣も循環しています。

自己の心氣の静動と
 天地の大氣の静動と
 一致するを順と謂ひ
 一致せざるを逆と謂ふ。

 天と地の間で生きている生物は、生死を自然に委ね、季節に応じた消長(盛衰)を繰り返しています。
自然に即して生きることは「順」、即ち「したがう、道理に従って逆らわない、すなお」です。
そうでない場合、「逆」、即ち「さからう、物事の順序が違う、そむく」です。
 自然界の生物の中で、人間や人の手にかかる植物・動物以外は、すべて天地の大氣の静動と一致し、順です。
人間や人の手にかかる植物・動物は、人為的・作為的に天地の大氣の静動と一致していないことがあり、逆の場合もあるということです。

 順は健康、幸福を作爲し
 逆は病苦、災禍を作出す。

 天地の大氣の静動と一致する生き方をすると、順であり、健康、幸福となる。
一致しない生き方をすると、逆であり、病苦、災禍を被る。

人、天地運行の大営作を順用せば人生の幸慶に悦楽するに至る可く之を逆用せば人生の困苦に煩悩するに至る可し。
之を

天に順ふものは榮え
天に逆らふ者は滅ぶ
 と謂ふ。


 天地が運行する大きな仕組みの中で、それに素直に従って人生を歩めば、人生の幸せや慶び(よろこび)を喜び楽しむことができるようになる。
しかし、これに背(そむ)いて人生を歩めば、人生の困難さや苦しみに悩み苦しむことになる。
このことは、
 天に順う者は栄え、天に逆らう者は滅ぶことになるのである。

 せわしない現代社会の中で、「天地の大氣の静動」と通ずる様な生活を如何に保つか。
そこにヒントが隠されています。
posted by 翠運勢鑑定所 | こ・こ・ろ