天寿

 現代の世の中では天寿を全うすることは簡単ではありません。
かっての自然と共に生き、季節の推移と共に暮らしたリズムでは過ごせないのが現代社会です。

 古書曰く、

 「各氣受命の年數に定めあり。 これを天壽と謂ふ。」

   (其々の生まれ年により定めがあります。これを天寿といいます。)

 「人は其天壽の終了期と到來するや。其呼吸自然的に衰退して眠に入り遂に永眠するに至るべし。」

   (人はその人の天寿の終了するときが来たならば、その呼吸が自然に衰えていき眠りに入ったかの如くして永眠することになります。)

 「此の間心身に何等の苦痛を感ぜず。」

   (この間心も身体も何の苦しみや痛みを感じることはありません。)

 と、あります。

 所謂天寿を全うすると、何らの苦痛を感じることなくあの世に行くことができるのに比べて、そうでない場合は何らかの苦痛を感じざるをえないことになります。

 「天壽の期到来して死亡するを永眠と謂ひ

  天壽の期を超えて延命するを長壽と謂ひ

  天壽の期に達せず夭死するを病死と謂ふ」
 

 夭死(ようし)とは、若くして亡くなることですが、天寿に達しない場合を全て病死扱いにしているところが考えさせられます。
posted by 翠運勢鑑定所 | こ・こ・ろ